ピアノ初心者が幻想即興曲を効率的にマスターするための練習方法(案)
音楽ブログ始めました
タイトルが長くてすみません(笑)
タイトルが長くてすみません(笑)
YouTubeを見ていると「ショパンの幻想即興曲を12ヶ月練習してます」,
とか,1年以上同じ曲を練習しておられるピアノゼロスタート(もしくは長期間のブランク)の方がおられます。
この曲は私も憧れでして,いつの日か,と思って弾き始めたら
意外と早く(3ヶ月程度)そこそこ気持よく弾けるようになったので,
どんな練習をしたか,紹介してみたいと思います。
参考になれば(^_-)-☆
これぐらい弾ければ初心者には十分じゃないでしょうか?
前半の速い部分でとちってますが。。。
この曲はA-B-A-codaの構成になっています。
Aはポリリズム(右手4左手3が1セット)がひたすら続く速いパッセージ
Bは転調してゆったり
Aに戻って,最後はその調子でcodaになって終了です。
1.Aの練習方法
(1)譜読み
(2)片手ずつ速度を上げていく
(3)初めての両手
(4)両手で速度を上げる
(5)メトロノームを使わずに弾く
2.Bの練習方法
3.codaの練習方法
この順で説明します。
1.Aの練習方法
(1)譜読み
右手の初めの小節からいきなり「x」という記号が出てきます。
これはダブルシャープで,「ファのダブルシャープ」ですから,「ソ」を弾きます。
楽譜を見たらすぐ分かりますがファのダブルシャープの前後は両方とも「ソ」ですから,
「ソのナチュラル→ソのシャープ」と書くより臨時記号が少なくて済みます。
7小節目の左手が注意です。
「ラ」の音は上昇時に,はじめは3の指で弾いて,降りてくると4の指で弾きます。
でないと,次の6個のかたまりが5の指からうまくスタートできません。
こういうところが随所に出てくるので気をつけましょう。
(2)片手ずつ速度を上げていく
このAの部分は右手4左手3が1セットの難しいリズムになっています。
いきなり両手で合わせるよりも片手ずつ速度を上げてから両手で合わせるほうが効率的です。
メトロノームを使うのがいいですが,最初は使わなくていいです。
もちろん,ペダルなしです。
できるだけゆっくり正確に弾いていきましょう。
一つ一つの音が同じ長さ同じ音量になるように練習します。
メトロノームなしで一定の速度で弾けるようなったら,
メトロノームに合わせて速度を上げていきます。
4分音符で,54,63,72,84,96,108ぐらいの間隔で上げていけば良いでしょう。
「手の小さい人は手首の回転を使いましょう」
よく言われることですが,レッスンを受けてない人にとっては理解に苦しむことでしょう。
この辺の動画を見ていたければ,どうやって手首の回転を活かすのか分かると思います。
手首が回転する速度を使って遠くまで指を持っていくというのがわかると思います。
つまり,ある程度スピードが出てこないと使えない技なのです。
(3)初めての両手合わせ
(2)で84BPMぐらいまで速度が上がったら,両手で合わせてみませしょう。
多分,うまくいきません。挫折する人の大半はここだと思います。
まずこちらを見てみましょう。
midiデータをゆっくり演奏させたものです。
どう聞こえましたか?
右左(同時)→右→左→右→左→右 → 右左(同時)・・・
という風に聞こえませんでしたか?
これを極端にすると
こうなります。
両手で合わせてみると,右手は良くても左手がグチャグチャになるのが普通だと思います。
そこを逆手に取って,崩れやすい左を一定の速度で弾いて,右手をわざと崩す。
最初はこれでいいと思います。
右手・左手の動きを連動させて脳は覚えるようです。
まずはこの方法で両手の動きを連動させましょう。
(4)両手で速度を上げる
はい。またまたメトロノームの登場です。まだペダルはダメです。
(3)の方法で,4分音符53ぐらいから始めましょう。
上げる間隔は(2)と同じでいいです。
多分84BPMからは(3)のやり方ではきつくなります。
自然と右でも一定の速度になります。
あとはな~んとな~く合わせましょう。
ただし,1小節に4回必ず右左同時になる場所があるので,そこはかっちり合わせましょう。
(5)メトロノームを使わずに弾く
やっとペダルを使います。
一定のテンポで弾いていたのでは雰囲気が出ません。
好きなピアニストがどうやってこの曲を弾いているか,
どこを速く弾いているかどこを遅く弾いているか,研究しましょう。
(ルバートといいます)
2.Bの練習方法
技術的な面ではAに比べれば楽勝です。
優雅な雰囲気をいかに出すかが問題ですが,そこは人のセンスによるものです。
簡単に身につくものではないです。
ここでは技術面だけ説明します。
メインは左手。
たくさん動くのではできるだけ力を抜いて弾きましょう。
右手で難しいのは7連符の箇所です。
私はここは暗譜しちゃいました。
難しいところを何度も弾きましょう。
7連符は2回出てきます。
その3小節あとの部分の左手。微妙に違いますので,しっかり楽譜を見ましょう。
3.codaの練習方法
何気にこの曲で1番難しいのはここかもしれません。
今度は右手4左手2ですので,Aに比べると右左同時に鳴る箇所が2倍になります。
きっちり合わせないとカッコ悪いです。
しかも右手は跳躍箇所があります。
ここもメトロノームを使って速度を上げましょう。
いきなり両手で弾いてもいいでしょう。
A-B-Aと来て,このcodaは余力が残っていないと弾ききれません。
いかに最初から脱力しておくかが鍵です。
また,codaも脱力した方がうまく弾けると思います。
codaの5~6小節目右手が難しいので,ここだけ抜き出して弾きましょう。
また,左手休みの部分から始まる右手の8小節連続同じフレーズ。
最初はこんなに連続して弾けないと思います。
最後から4小節目の部分で右手がちょっと変わります。
注意です。同じ音で弾いても変な感じが全くしないので,余計に注意です。
riten...の指示が最後から3小節目に書いていますが,その前からやっちゃってもいいでしょう。
以上,参考になればm(__)m
このページは時々更新していきます。
ちなみにこちらのピアノは電子ピアノではなく↓のシンセサイザーなのです。
タッチがかなり本物のピアノに近くて,いいですよ~
by 70111_18
| 2014-05-06 20:27
| music